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生産の状況 ほだ起こし

2024/10/19

椎茸の原木栽培では椎茸菌を植え付けた木を組んで、1年半日光が当たらないように山に置いておきます。(伏せこみと呼びます)

今回は組んでいた木を収穫場の“ほだ場”に持って帰る作業“ほだ起こし”を行いました。

通常であれば10月になってからの作業ですが、卸売りの繁忙期と重なる為8月下旬から始めました。

 

ところが思いもよらないことが起きました。

8月31日 そろそろ準備しようと思い行って見たら前日の台風の雨で道が寸断されていました。

激しい雨が降って滝のような流れができ、地面がえぐられて新しい川ができてます。

水と一緒に岩が流れてきていて車はとても通れません。崖も崩れています。

ちょうど“ほだ場”の整理をするために友人にバックホーを借りていましたので、ダンプを借りて移動させて急遽整地しました。

数時間で車が通れるようになり無事作業を始めることができました。人力だとかなりの時間を要していたと思いますが重機があるととても早く復旧できますね。本当に助かりました。

 

原木栽培は自然を利用した栽培方法ですが、時には自然の驚異に遭遇します。穏やかに作業できる時間がありがたく感じます。

 

 

さて、ほだ起こしの作業にかかります。

この場所には昨年の春に伏せこみ(椎茸菌を打った木を組んだ状態を伏せこみと言います)した原木があります。

草や伐採した切り株からクヌギの新しい芽が出ていて伏せこみした場所がわからなくなっています。

 

草刈りをして運搬車で取りに行きます。

今回はベテラン生産者さまに教えてもらった金枠(かなわく)を使っての作業です。運搬車に金枠をのせてその中に木を積んでいきます。

チェーンブロックという重いものを持ち上げることのできる道具を使い金枠を持ち上げます。

軽トラックに積み替えます。

ほだ場にもチェーンブロックを設置し、軽トラックからほだ場にある運搬車に積み替えます。

杭を打って並べます。このように運搬車→軽トラック→運搬車と木を積み替える作業を省力化しています。昨年は積み替えの作業を手作業で行いました。

栽培をしていて思うのですが、近隣には椎茸栽培のベテラン生産者さまがたくさんいて、わからないことなどをすぐに教えていただけます。昔大分県が豊後と呼ばれていた時代も、椎茸の原木栽培の経験者が他地域に教えに行っていたそうです。

あらためて先生の多い地域で学ばせていただいていることに感謝いたします。

 

通常の仕事が終わってからの作業では日が暮れることもあるので、ヘッドライトを付けて作業してます。夜になると涼しくて仕事が楽になります。

原木栽培は、順序通り作業を進めていくので作業が一つ片付くごとに達成感を味わえます。

今日も一日やりきりました!

 

 

 

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