奥深い椎茸の世界
2022/8/6
本日2022年8月6日大分県の佐伯市で【全国乾しいたけ振興大会】が行われましたので行ってまいりました。
また、今年で50回目を迎える全国乾しいたけ品評会も同時開催されており、こちらは生産者さまが一生懸命作った椎茸を審査し優れた逸品を認定するものです。
会場には数多くのきれいな椎茸が並んでいます。小さな箱ですが、その箱をきれいな椎茸でいっぱいにするには大変な手間と時間がかかっています。
下の画像の真ん中の5品は全国で最も優れた椎茸に選ばれたもので、農林水産大臣賞になります。
5組の農家が選ばれるのですが、今年は静岡県1組・大分県4組の農家さまが受賞しました。
さて皆様椎茸の種類についてご存知でしょうか。椎茸には形状の違いによる品柄の種類と、植物の“たね”にあたる品種の種類があります。
今回の審査基準は主に形状になります。
椎茸は収穫の時期や天候によって形状が刻一刻と変わっていきます。
そのためきれいな椎茸を収穫するためには、ビニールハウスや散水設備の使用、ひとつひとつ袋をかけたり、深夜に収穫したりと絶え間ない努力が必要となります。
そのように一生懸命管理された椎茸は美味しくないはずがないですよね。
以下のような形状で分けられ審査されます。
↓香信(こうしん):傘が開いたものです。
↓上どんこ:傘が開ききる前の肉厚なものです。
↓茶花どんこ:どんこの表面に亀裂が入っていて茶色いものです。(湿度が高いと茶色くなります)
↓香菇(こうこ):香信とどんこの特徴をあわせ持つ大きめで肉厚なものです。
↓花どんこ 湿度が低い時に収穫できる白い亀裂が入った“どんこ”です。一般的に最も希少価値が高いとされます。
このような5種類の椎茸が審査基準になっています。
↓こちらはとてもきれいな香菇(こうこ)です。
1箱いくらだとおもいますか?17kg入ってます。
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42万円です!
芸術品のような椎茸ですね。
式典では賞に選ばれた生産者さまが表彰されます。
県単位での表彰もあり、大分県は今年団体優勝でした。2位は岩手県、3位は静岡県でした。
このイベントは8月6日、7日の2日間あり椎茸ミュージカルなど面白いイベントも開催されます。
報道の方もたくさん来られているようでした。
↓会場外では多くの地元の物産や乾しいたけが販売されており、大分県の干し椎茸ブランド「うまみだけ」のブースもありひと際にぎわっていました。
超難関クイズ “椎茸の品種当て”が行われていました。(形だけで8種類の品種を当てるクイズで、ほぼ同じ形に見える椎茸の中から選んでいくのは至難の業です)
原木栽培の干し椎茸はこのような大規模なイベントが場所を変えて毎年開催されています。
是非皆様お近くで開催されるときは足を運んでみてくださいね。
これからも干し椎茸の奥深い世界をご紹介していきますので、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。